2021年09月03日 07:00
リーダーアプリ事業者に福音
Apple

Appleは9月1日、日本の公正取引委員会によるApp Storeの調査終結とともに、新たに導入されるアップデートを発表した。

それにより、「リーダー」アプリケーションの開発者はアプリケーション内に自社Webサイトへのリンクを含めることができるようになる。

リーダーアプリケーションとは、デジタル版の雑誌、新聞、書籍、オーディオ、音楽、ビデオの購入済みコンテンツ、サブスクリプションコンテンツを提供するもの。

Apple App Store 累計ペイアウト

リンクの目的は「ユーザーがアカウントを設定または管理できるように」すること。購入のためにユーザーを外部サイトにリンクする場合のユーザーの保護もサポートしていくとしている。

Appleは今、アプリ開発者に課している原則30%の手数料が「高すぎる」として世界中から批判を浴びている。それに対しAppleは「ユーザー体験の安全性」を大義として掲げてきた。

今年6月に開催されたWWDCでは、累計2,300億ドルもの収益機会を開発者に提供してきたとアピール。2020年、App Storeエコシステム上の総取引額は6,430億ドル。うち5,110億ドルが物理商品・サービスだった。