台湾向けローカルサービスが順調
Shutterstock
ラクーンホールディングスが8月31日、2021年5〜7月期決算を発表。売上高は前年比4.6%増の11.3億円、営業利益は同25%減の2.6億円となった。
事業者向けの卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」は会員数や購入小売店数が続伸。流通額は50.7億円(前年比1%減)と横ばいだが、マスク・除菌グッズを除くと前年比13.9%増。
牽引するのが海外における流通額だ。前年比50%増の14億円に拡大した。
特に台湾の流通額の成長が著しい。2020年5月に開始した台湾向けローカルサービスサイト「日貨百貨」が順調で、転送会社との連携強化がポジティブに影響。
フィナンシャル事業の売上高も前年比10%増と堅調。デフォルトの発生状況は低水準がつづき、売上原価率は19.6%。3年前(27%)から改善が続く。
売掛保証サービス『URIHO』が前年比52%増、BtoB後払い・請求代行サービス『Paid』も13.9%増と堅調で、Paid加盟企業は4,200社を突破した。
国内経済の変調にともなう影響も出ている。頻発する緊急事態宣言に加え、例年と同様の季節変動(Q1はQ4より減少)もあり、スーパーデリバリーの国内分、Paidの客単価に低下をもたらした。