2020年11月24日 07:00
トーマス・シーベル、再び上場経営者へ
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11月13日にはエンタープライズAIを扱う「c3.ai」の新規上場申請書類も公開された。ニューヨーク証券取引所に上場予定だ。

  • 直近1Qの売上高は前年比16%増の4,048万ドル
  • 営業損失は332.5万ドル
  • 売上の88%がサブスクリプション収入

c3.ai

大企業向けのAI

  • 在庫最適化、サプライチェーン改善、解約管理、メンテナンス、エネルギー管理など様々なAIソリューションを大企業向けに提供
  • 対象領域は銀行、製造、インフラ、石油ガスなど
  • 対象市場は1,740億ドル(2020)。2024年には2,710億ドルに拡大するという
  • ロイヤル・ダッチ・シェルやアストラゼネカ、米国空軍などが顧客

2020年4月までの1年間、トップ3の顧客が売上の44%を占めた。そのうちフランスのエンジー(電気・ガス事業者)やキャタピラーはそれぞれ全体の10%を上回る。

創業者はあのシーベル・システムズを創業したトーマス・シーベル。オラクルの創業メンバーでもある。シーベル・システムズはかつてCRM領域でトップだった。2006年にオラクルによって買収された。

c3.aiの上場によって、シーベルは少なくとも3社のエンタープライズIT企業の上場に携わったことになる。現在67歳。