5,000億円超え
Shutterstock
ロボアドバイザーで国内トップの「ウェルスナビ」が急拡大を続けている。
8月13日に発表された2021年上期決算で、営業収益は19.5億円(前年比82%増)。営業損益は1.75億円の赤字だ。
料金体系はとてもシンプルで、預かり資産の1%(年率)を徴収。顧客の資産を増やすほど預かり資産も増え、ウェルスナビの収益も増えていくモデルだ。
預かり資産は7月に5,000億円超え。6月末時点での運用者数は28.8万人にのぼった。平均月次解約率は1%未満で、「Net AuM retention」は120%以上。追加入金も含め、利用者あたりの預かり資産が20%以上増えている。
利用者の38%は2〜30代。4〜50代は51%と、50代までで約9割を占める。利用者の62%が、10年以上利用する意向だという。
預かり資産のうち、一定の割合は提携パートナーから。SBI証券やANA、ソニー銀行などの巨大企業と連携、レベニューシェア費用は営業収益の18%を占める。
広告宣伝費を除いた営業利益率は30%と、潜在的な収益性の高さもアピール。預かり残高が積み上がるほど、さらなる収益性の向上も期待される。