2021年08月13日 07:00
プラネット・ポジティブ
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メルカリが8月12日、2021年6月期本決算を発表。売上高は1,061億円(前年比39%増)、営業利益51.8億円(前年は193億円の赤字)で着地した。

国内メルカリ事業は年間GMV7,845億円(前年比25%増)。調整後営業利益率は32%と高収益を維持した。

この一年は中高年を含めたユーザー層の拡大に注力。MAUは1,954万人(前年比12%増)、4〜6月期のGMVは2,082億円(同15%増)。前年のハードルが高い中、成長を維持した。

メルカリJP

メルペイは5月に「一時的な」単月黒字化を達成。定額払い利用残高が増え、収益力の強化が奏功した。利用者数は1,067万人(前年比322万人増)、本人確認済み比率は8割を超える。

米国メルカリ事業は4〜6月GMVが3億ドル(前年比6%増)。MAUは461万人(同8%増)。季節性による影響で、前四半期(MAU510万人)からは減少している。

米国では昨年10〜12月期より決済手数料を導入、実質的なテイクレートが向上。4〜6月の売上高は前年比75%もの拡大となり、調整後営業利益も米国では初めて黒字を達成した。

今後、国内メルカリ事業は「成長の持続性」がテーマになりそうだ。2022年6月期は新規ユーザーの獲得に加え、既存ユーザの活性化でARPU拡大も狙う。

子会社「ソウゾウ」でネットショップ開設サービス『メルカリShops』も開始。メルカリのUXをそのまま使え、メルカリでの販売機会も得られる。農家直送品やハンドメイド品などに注力するという。