オルトコインの収益貢献度、拡大
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オンライン証券事業などを営むマネックスグループが好調だ。28日に発表された2021年4〜6月期決算で、営業収益が前年比90%増の271億円、営業利益は同458%増の111億円となった。
牽引するのは、前四半期に引き続いて「クリプトアセット」事業。2018年にコインチェックを36億円で取得し、それから3年後に再び暗号通貨ブームが到来、波に乗った。
旧株主への利益分配(アーンアウト)期間が完了したことで、グループ入り後の税引前利益は過去最高の90億円(前四半期比1.4倍)に。
中でも興味深いのが、いわゆる「オルトコイン」の収益貢献だ。
1年前、ビットコインの収益貢献度は半分以上を占めていたが、直近では12%に。より多くの通貨を取り扱うことに注力し、国内の暗号資産取引所として取扱通貨数ナンバーワンだとアピールする。
コインチェックのアプリダウンロード数は415万件(前年比40%増)。本人確認済口座数は135万口座(同41%増)にのぼる。本人確認済口座の6割は2〜30代と、若年層の利用が多いのが強みだ。
今年3月からは『Coincheck NFT』のβ版で収益化も開始。7月には『Coincheck IEO』も開始し、早くもPalette Tokenが約200億円を集める実績が出ている。