2021年07月19日 07:00
物流産業のGoogleへ?
Aurora Press Kit

自動運転技術を開発するスタートアップ「Aurora」が、SPACとの統合を通じて上場する計画を発表。昨年末にUberの自動運転部門を買収したことで知られる。

統合先のSPAC「Reinvent Technology」はLinkedIn創業者のリード・ホフマンらが立ち上げた。想定される評価額は約130億ドルにのぼり、完了時に現金25億ドルを有する見込み。

Aurodaが見据えるのは巨大な物流産業。米国のトラック運送市場は7,000億ドルの大きさがある。配車サービス(米国で350億ドル)や地元での配送(同1,000億ドル)も視野に入れる。

Aurora

物流の自動化は、広告産業のデジタル化に似ていると彼らは主張する。GoogleとFacebookが米国のデジタル広告市場で70%のシェアを牛耳るように、物流市場も将来、数社のプレイヤーが握ると言うのだ。

Auroraはソフトウェアにとどまらず、ハードウェアや地図、その他のデータサービスまで提供。運送では米トラックメーカー「パッカー」、配車サービスではUber、一般車ではトヨタとも組み、確固たる地位の獲得を狙う。

トラック製品は2030年までに米国全土に張り巡らせる予定。実質的な売上は2023年までほぼないが、2027年には20億ドル、EBITDAで1.9億ドルを稼ぎ出す計画だ。