5,782人のエンジニア組織
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SHIFTが8日、2021年8月期3Q決算を発表。9か月間の売上高は329億円(前年比59%増)、営業利益は26.4億円(同61%増)だった。
このところ取り組んできた営業強化により新規顧客数が増加。上流サービスや複数サービスのクロスセルにより、顧客単価の上昇が続いた。
競争力の源泉ともいえるエンジニア採用では、応募者数が過去最多を更新。4月の月間応募者数は3,846人で、前年同月の2.2倍に増えた。
営業連携によってグループ会社のプライム顧客(一次請け)化も進展。エンジニアの稼働率が通常レベルに回復したこともあり、売上総利益率が31.1%(前年同期は29.9%)に改善した。
通期売上目標は450億円と大きいが、直近2期と比べても高い進捗率だとアピールする。2025年に売上高1,000億円を目指す「SHIFT1000」に向け、サービス領域拡大やM&A強化を続ける。
直近では「DICO」を5億円で買収。エンタメ領域でゲームローカライズや各種翻訳、関連人材の派遣事業を営む。需要が拡大する海外ゲームのローカライズなどのサービスレベルを強化するのが狙いだ。
現状のBS投資余力は257億円、エクイティによる可能投資余力とあわせて最大投資余力は857億円にのぼるとする。ESGへの取り組みが評価され、借入枠を70億円設定できたという。