ベゾスが残したもの
ブラジルのアマゾン川(Shutterstock)
Amazon.comは7月からアンディ・ジャシーが正式に新CEOに就任、創業者ジェフ・ベゾスは退任した。
インターネット産業全体におけるベゾスの功績は言うまでもない。Amazonは時価総額1.7兆ドルを超え、世界で最も成功したテクノロジー企業の一つだ。
JD.comやChewyなど、背中を追って創業したEコマース企業は、多くがAmazonの影響を大きく受けている。「圧倒的」な顧客志向など、薫陶を受けた経営者はネット通販以外でも少なくないはずだ。
しかし、ベゾスによって人生を最も大きく変えられたのは、新CEOのアンディ・ジャシーその人だろう。
1997年にAmazonに入社したとき、ジャシーはビジネススクールを卒業したての「使えない」若手に過ぎなかった。
技術を知らないのでエンジニアからは嫌われ、仕方なくついたのがベゾスの「影」というポジション。ジャシー自身はこの仕事を嫌がったが、CEOと行動を共にする中で仕事人としての力もついた。
その後はAWSのCEOとして、世界に誇れる実績も残した。アンディ・ジャシーはAmazonをどのように経営するのだろうか?今後の動向から目が離せない。