無人配達ロボット
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Amazonは7月1日、『Amazon Scout』開発のためフィンランドのヘルシンキに新たな開発拠点を設けることを発表。
『Amazon Scout』は2019年に公となった自動配達ロボット。人間が歩くスピードで歩道を進み、家の前まで無人で届けてくれる。
これまでは米国の4地域で一部顧客を対象に提供。一方では課題も多く、例えばニューヨークなどでの大都市圏では難しい。歩行者で混雑するエリアが多いためだ。
新たに開設するヘルシンキ拠点は24名ほどの開発者からなり、徐々に組織規模を拡大する方針。「現実世界の複雑さ」をシミュレーションするための3Dソフトウェアを開発するという。
Amazonは今年初め、ヘルシンキの3Dモデリング企業「Umbra」を買収したと噂されていた。Amazonにとって、買収後にその地元で拠点を開設するのは珍しいことではない。
配達ドローンなど、Amazonはラストマイル配送で様々な実験的取り組みを続ける。物流でもっともコストがかかるのがラストマイル配送。次なるブレイクスルーがどのように起こるか注目したい。