5G通信をAzure上で
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Microsoftは30日、同社のクラウド基盤「Azure」上でAT&Tが5Gモバイルネットワークを運営すると発表した。
Microsoft Azureはすでに世界でデータセンターを展開している。そこにAT&Tの通信技術が加われば、文字通りグローバルな5G通信基盤を実現できる。
今回の提携で、MicrosoftはAT&Tのネットワーククラウド技術、および関連する人材を買収する。「Azure for Operators」として、通信会社向けのサービスを展開する。
AT&Tは今後も顧客との関係性を維持する。インフラをMicrosoft Azureに移すことで、開発にかかるコストを大幅に削減できるという。
言うまでもなく、このニュースが意味するところは大きい。あらゆる産業でクラウド化が進んできたが、米国最大の通信キャリアもパブリッククラウド上にインフラを構築するわけだ。
業界団体GSMAによると、通信キャリアは2021年から2025年までに世界中で9,000億ドルをモバイル領域に投資する。うち80%が5G関連となる見込みだ。その多くはクラウド上に実装されるという。