電動アシスト自転車、好調
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自転車販売チェーン「あさひ」が6月28日、2021年2〜5月期決算を発表。売上高は前年比22%増の242億円、営業利益は同じく37%増の42億円だった。
前年同期には緊急事態宣言による自主休業があったため、そこからの反動増という側面が大きい。パンデミックの拡大以来、「密」を避けられる自転車販売は全般的に好調に推移してきた。
足元を牽引するのは「電動アシスト自転車」だ。
売上高は前年比60%増の63億円に拡大。通勤通学など日常利用で買い求める人が増えた。
性能の向上や車種展開の充実、売れ筋商材の確保にも力を入れる。1月には通学用「ENERSYS Me」「ENERSYS compact」を発売。どちらも税込10万円前後と高価だ。
新たな業態として『THE BASE 南大沢店』も5月29日にオープン。「人生を楽しむための自転車基地」がコンセプトだ。
自転車やパーツを買うためだけの場所ではなく、サイクリストがくろげる「芝生エリア」も用意。週末限定のイベントや、大型モニターでのレース映像放映も開催予定。
通期の売上予想は700億円(前年比0.8%増)、営業利益54.5億円(同20.6%減)。コロナ禍に伴う需要増が一定程度続く一方、販管費の増加による減益を見込む。