巨人の広告事業、中国へ
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Appleのアプリストア上の検索広告「Apple Search Ads(サーチアド)」が、今週から中国向けにも利用できるようになった。
サーチアドは2016年に米国より開始。Appleの広告事業全体として、2025年には売上110億ドルにふくらむとJPモルガンが2019年に推計している。当時の売上規模(こちらも推計)は20億ドルだとされた。
Appleと中国の関係は深い。iPhone部品の多くが中国の工場で生産され、組み立てられる。他市場での拠点拡大も進めるが、移り変わる気配はない。インド工場では暴動も起きた。
販売面での重要性も高い。直近ではHuaweiの凋落もあり、中国向けのスマホ売上が大きく伸長した。一方ではXiaomiなど、現地のブランドも着実に力をつけている。
中国向けのサーチアドを中国外のアプリが出稿するには、規制面などハードルが大きい。海外アプリの中国進出を手助けするAppInChinaは、自らのような現地企業と提携するしかないと指摘。
こうした制約は間もなく、アプリを公開するだけでも適用されるとも予想する。どちらもポジショントークだが、規制環境による影響が大きい面は否めない。