銀行版Amazonを目指して
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英国のフィンテック企業「Revolut」が資金調達に向けて動いているとBloombergが報じた。評価額は200億ドル以上にのぼる見込みだという。
前回は2020年、評価55億ドルで5億ドルを調達。今回の報道が真実になれば、一気に数倍規模まで評価額が膨れ上がることになる。
Revolutは次世代銀行、いわゆる「チャレンジャーバンク」の代表的存在だ。あらゆる金融サービスをスマホで利用でき、利用者は1,500万人を超えた。
2020年の売上高は2.61億ポンド(前年比57%増)と、暗号通貨の資産高が牽引。一方、営業損失も1.22億ポンドに拡大した。
伝統的な銀行は動きが遅く、(みずほ銀行を見れば明らかなように)テクノロジーに秀でることが難しい。Revolut創業者のストロンスキー自身、リーマンブラザーズやクレディスイスを渡り歩いた元トレーダーだ。
チャレンジャーバンクの競合は数多く出現、競争は激化する一方だ。Revolutは「銀行版Amazon」を目指し、多様な商品を提供する戦略を推進する。