不正レビュー問題、SNSへ
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Amazonが抱える悩みの1つが、不正レビューの横行だ。お金を払って良い評価を獲得しようとする動きが後を絶たない。
不正レビューを撲滅するため、Amazonは機械学習を用いた不正発見技術の開発に取り組んできた。レビューの下に「通報」ボタンを設け、ユーザーからの指摘も受け付ける。
2020年にはユーザーの目に触れる前に2億件もの偽レビューを削除したという。関与したアカウントは閉鎖し、再発の芽も摘む。
偽レビューはAmazon「外」へ
Amazonサイト内での対策が進むと、今度はSNSが不正の温床になり始めた。
今年1〜3月にもAmazonは、1000団体超をSNS上で通報。前年(300団体超)から3倍以上に増えている。
偽レビュー用のアカウントを運用する組織だけでなく、彼らに投稿を委託する業者も多く存在。主犯を突き止めるのはただでさえ難しく、SNSが主戦場となるとAmazonだけで対応するのは限界がある。
Amazonは「これは業界全体の戦いだ」と強調。「SNS企業側も不正発見に向けてきちんと投資すべきだ」 と各社に協力を促した。