2021年06月11日 07:00
今年、くるそうです?
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ラクスルが6月10日、2021年7月期3Q決算を発表。9か月間の売上高は223億円(前年比34.5%)、営業利益は5.2億円(前年は4.3億円の赤字)だった。

牽引するのは集客支援サービスの『ノバセル』。顧客増と案件の大型化により、売上は前四半期比で2倍以上の26億円に膨らんだ。

運用型テレビCM市場が立ち上がりつつある中、ノバセルは先行した地位を築いている。SaaS製品のノバセルアナリティクスは累計94社(無償含む)が導入、売上総利益率を0.5%押し上げた。

ラクスル

印刷EC『ラクスル』も堅調だ。業界全体として前年比1〜2割ほど需要は減少しているというが、売上は前年比39%増。封筒やDMなど在宅需要を取り込む商材や、ノベルティなどが成長に寄与。

物流マッチング『ハコベル』では、ラストマイル輸送におけるフードデリバリー配送が内製化されるのに伴い需要が減少。都市内輸送では食品・飲料の配送シェアが高く、緊急事態宣言による影響は軽微だという。

ラクスルは業績予想の上方修正も発表。売上予想は296.5〜301.5億円(前年比38〜40%増)、営業利益は1.1〜1.9億円を見込む。