米国での成功パターンを踏襲
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米国トップシェアを誇るフード配達サービス「DoorDash」が、日本市場への進出を正式に発表した。
展開地域に選んだのは宮城県仙台市。アジアへの進出は初めてで、米国以外でのサービス展開はカナダとオーストラリアに続いて3か国目。
DoorDashは創業以来「ローカルビジネスの支援」をミッションに掲げ、それが競争市場を勝ち抜く戦略にもなっている。
2013年にパロアルトで前身となるサービスを開始、他の地域に展開したのは2014年になってから。それも隣接する郊外のサンノゼだった。
競合他社がニューヨークやサンフランシスコといった都市圏で次々展開するのを横目に、あえて郊外地域でサービスを磨く方針を取ったのだ。
郊外は人口が少ない分、収益化のハードルは高い。逆にいうと、ここで収益化できたなら都市圏で高収益を享受する既存プレイヤーを駆逐できうる。このモデルは、かつてKマートを倒したウォルマートの戦いに似ている。
このように米国市場を制したDoorDashが、今度は日本の仙台で事業を始めるのだ。数年後、業界地図がどのように変わっていくか注目したい。