2021年06月08日 07:00
HRMOS、ARR12億円を突破
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『ビズリーチ』運営元のビジョナルが6月7日、2021年7月期3Q決算を発表。売上高は206億円、営業利益は31.1億円。前年比での成長率はともに非開示だ。

主力の「HR Tech」部門は売上高194億円、営業利益42.1億円。「Incubation」部門は売上10.4億円、営業損失5.6億円だった。

主軸の『BizReach』は1Qに売上高が前年比5.3%減と苦戦したが、その後は復調。

中でも力強いのが、DX関連求人やポストコロナを見据えたプロフェッショナル採用。首都圏以外の広域でも、COVID-19以前の水準まで復活したという。

HRMOS

採用管理を軸に展開する「HRMOS」は3Q累計での売上が8.5億円。赤字額は11.5億円と大きいが、BizReachからのクロスセルに重点、代理店チャネルの開拓も続ける。

ARRは12億円(前年比17%増)、897社が利用している。月次解約率は直近12か月平均で1.4%。今年に入ってからは解約率1%を割る月もあるなど、改善傾向にある。

業績全体は上振れ基調だが、4月22日に発表した通期予想の変更はなし。売上高は267億円(前年比3.2%増)、営業利益は9.6億円(同56%減)を見込む。

足元の回復トレンドを鑑み、第3四半期に再開した成長投資を第4四半期に加速する計画。販管費は前年比で大幅に増加する見通しだ。