過去最大の減少
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厚生労働省は4日、2020年の人口動態統計(概数)を公表。ポイントは以下の通りだ。
- 出生数は約84万人で過去最少
- 合計特殊出生率は1.34に低下
- 自然増減数は△53.2万人で、過去最大の減少
- 婚姻件数は約52.5万組で戦後最少
自然増減とは、出生数から死亡数を減じたもの。増加したのは沖縄県だけで、他の46都道府県については全て減少となった。
婚姻数のピークは1972年で、直近では2013年より減少が続いている。2019年は「令和婚」もあり7年ぶりの増加となったが、2020年は再び減少した。
平均初婚年齢は夫31.0歳、妻29.4歳で前年(夫31.2歳、妻29.6歳)から低下。初婚年齢のピークは20年前から変わっていないが、高い年齢の者の割合が上昇する傾向にある。
ちなみに、1966年における出生数の落ち込みは「迷信」が理由だ。かつて日本には「丙午(ひのえうま)生の女性は気性が激しく夫を不幸にする」という迷信があった。