社名の制約を打破
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米ディスカウントストア大手の「Five Below」が好調だ。文字通り「5ドル以下」の商品を中心に販売する小売チェーンである。
2020年2〜4月期の売上高は5.98億ドル。店舗休業を余儀なくされた前年から3倍、2年前と比べても63.9%の増収だ。営業利益は6400万ドルに黒字転換。2年前からは2.6倍に拡大した。
扱う商品カテゴリがことごとく好調だった。在宅時間が増える中、玩具やゲーム販売が増加。部屋着や日用品などの売れ行きも良い。コロナ禍で節約志向が高まっていることも追い風だ。
好調を背景に出店攻勢を強める。四半期ベースで過去最高となる68店を新たにオープンし、4月末時点の店舗数は1087店。4年前(553店)と比べて2倍の規模となった。
足元では価格5ドル以上の「five beyond」セクションを強化する。今年中に全店舗の約30%で展開する計画。これまで採算が合わなかった商品も取り扱い始め、顧客リーチを広げたい考えだ。
数年前に導入を始めたセルフレジ「ACO」はすでに6割の店舗で設置済み。格安品販売でも利益が取れるよう、省人化を進める。