世界を感動で満たせるか?
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ソニーグループは5月26日、経営方針説明会を開催。存在意義(Purpose)に基づいた長期視点でのビジョンについて説明した。
掲げたのは「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」こと。クリエイティビティとテクノロジー、世界(コミュニティ)の三つをキーワードとした。
DTC領域では外部パートナーとの協業を引き続き重視し、エンタメを契機にソニーと直接つながる人を現在の約1.6億人から10億人に増やすのが目標。
直近の最も大きな成果が、グループ内で成長を続けてきた『PlayStation』シリーズだ。2020年度のネットワーク売上は約10倍になり、PS Plusの有料会員数も4,760万人と大きく伸びている。
他社コンテンツIPなどへの投資も拡大してきた。2018年にはEMI Music Publishingを買収。BilibiliやEpic Gamesといったプラットフォームもソニーの投資先である。
エンタメ領域で「ソーシャルとの融合」が進んでいる点にも触れた。YOASOBIなどのヒット曲がソーシャルから生まれ、大ヒットした『鬼滅の刃』は傘下のアニプレックスがアニメ化した。主題歌を担当したLiSAも、ソニーミュージックの所属だ。
PlayStationゲームとしてヒットした『Uncharted』の映画化も進める。エンタメの境界線が薄くなり、全てを内包して支援するソニーグループの優位性が増している。