3,000億円超の制裁金
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中国の大手インターネット企業、アリババグループが5月13日、2021年1〜3月期決算を発表。様々な面で記録的な業績となった。
売上高は前年比64%増の1,874億元(≒3.2兆円)。買収した大手スーパー「Sun Art」の影響を除くと、前年比40%の増収だった。
営業損益は76.6億元(≒1,300億円)の「赤字」。独占禁止法違反で中国当局から182億元(≒3,092億円)の制裁金を課された。一時要因を除くと前年比48%増、105.6億元(≒1,792億円)の黒字だ。
中国マーケットプレイスにおける年間アクティブ購入者数は8.11億人。モバイルMAUは同じく9.25億人となった。
アリババエコシステム全体で、世界での年間アクティブ購入者数は10億人の大台を超えた。中国では8.91億人、海外ではおよそ2.4億人もの利用者がいる。
GMV(流通総額)は年間で8.1兆元(≒138兆円)。そのうち中国は7.5兆元(≒127兆円)だった。
中国のマーケットプレイス事業では、新たな年間アクティブ購入者のうち約70%を郊外地域圏で獲得した。2020年に開始した「Taobao Deals(特价版)」は年間アクティブ購入者が1.5億人。工場直送で格安購入ができる。
リアル小売をデジタル化する「ニューリテール」事業では、直営店「Freshippo」を257店舗(前年は202店舗)に拡大。その他ではSun Art含め42店舗がオンライン販路を開くのを助け、計168店舗を支援した。