たまたまのたまたまのたまたま
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ソフトバンクグループが5月12日、2021年3月期決算を発表。
連結売上高は5.63兆円(前年比7.4%増)、税引き前利益は5.67兆円。純利益は4.99兆円と、国内企業として過去最大を更新した。
記録的な好業績は、スプリント売却による一時益、世界的な株高、大型の新規上場のおかげだ。孫正義氏も「たまたまのたまたまのたまたまが重なった」と一時的な側面が大きいことを認めた。
大型の上場案件で代表的なのが韓国「クーパン」。上場時の時価総額は約9兆円にのぼり、日本のZホールディングスや楽天を大きく上回った。
ビジョンファンド1、2に中南米向けのLatAmファンドを加え、今の投資先は224社。3か月前の164社から60社増えたことになる。
孫正義氏は、一連の動向と注目の投資先について紹介したあと「一番重要なのは、この写真にある」と雑餉隈(福岡)の踏切が映った「創業の地」の写真を示した。
「踏切の向こうには夢がある。それを必ず掴むんだ」「踏切の音と自分の胸の鼓動が同期した時、最高潮のやる気と夢が化学反応を起こす」
「この興奮と胸の高まりが止まらない限り、まだまだ満足していない。もっと向こうに夢がある」「そういう思いこそが、ソフトバンクにとって一番大切な武器であり、財産なのではないか」と話した。