出会い系のその先
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マッチングアプリ「Tinder」を手がけるMatch Groupが2021年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比23%増の6.68億ドルと、コロナ禍を乗り越え加速傾向だ。
営業利益は1.89億ドルで、前年比38%増。収益の大半を占めるのがユーザーによる直接課金だ。有料会員数は前年比12%増の1,110万人にのぼった。
主力の『Tinder』は有料会員数が前年比で15%伸び、ARPU(一人当たりの売上)も4%増。売上高は18%拡大した。足元ではTinder「以外」が牽引し、売上高は前年比30%増となった。
有料会員数の推移を見ると、すでに米国内より海外の会員数が多い。より長期での関係を重視した「Hinge」のほか、日本の「Pairs」、フランス「Meetic」といったサービスが伸びている。
2Qについて、売上高6.8〜6.9億ドルを予想。前年比22〜24%の増収を見込む。Tinderとそれ以外がともに前年比で20%強の成長するという計画を示した。
今後は友人や趣味友など「恋愛以外」への拡大も狙う。最終的には会わずにいられない恋愛とは異なり、趣味友であればオンライン完結という形式も可能。その結果、地理的・性別的なターゲットを広げられるというわけだ。