カボチャになるのは誰?
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バークシャー・ハサウェイが5月1日に2021年1〜3月期決算を発表。営業利益が前年比20%増の70.2億ドルを記録するなど、堅調な推移を示した。
この3か月でバークシャーは66億ドル分もの自社株買いを実行。2020年の自社株買い総額は247億ドルで、そのうち90億ドルは10〜12月期。直近のペースは少しスローダウンしたと言える。
バークシャーの持つ現金同等物や短期投資は1,454億ドルにのぼり、四半期だけで5.2%も拡大。バフェットが株式を「売り越した」と、市場の注目を集める。
投機ブームには警鐘
同日バークシャーは株主向けの年次報告会を実施。ウォーレン・バフェットとチャーリー・マンガーがともに出席し、ロサンゼルスからオンラインで開催された。
質疑応答の中で、バフェットはSPAC(特別目的買収会社)について「キラー」だと発言。「永遠に続くことはないが、今はお金が集まっている。ウォール街はお金が集まるところに向かう」とコメントした。
あわせて、昨今の「投資ブーム」にも言及。ケインズの発言を引用しつつ、多くの人がこの一年で株式市場というカジノに参入したことを指摘した。「いつ時計が12時を回り、全てをカボチャとネズミに変えてしまうかは誰にも分からない」とシンデレラの童話になぞらえた。