高決算も株価は下落へ
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Microsoftが2020年1〜3月期(3Q)決算を発表。CEOサティア・ナデラは「パンデミックの始まりから1年が経ち、デジタルシフトは加速している。これは始まりに過ぎない」と自信をみなぎらせた。
売上高は前年比19%増の417億ドル。営業利益は同じく31%増の170億ドルだった。営業利益率は約41%と、依然として高い収益性を誇る。
展開する三部門とも、増収率は加速傾向。高機能クラウド(Intelligent Cloud)が前年比23%増の売上151億ドルと牽引する。
「我々が作るのは、次の10年のためのクラウドだ」とナデラは言う。Azure事業の増収率は50%と引き続き高い水準だ。
生産性ツール(Productivity and Business Processes)部門も好調だ。Officeシリーズなどをクラウド提供する「Microsoft 365」を購読する消費者は5,020万人(前年比27%増)。LinkedInも25%増収と堅調だった。
ゲーム領域は前年比50%増収。Xbox端末が同じく232%増と、昨年末に発売された新製品が牽引し大幅増収となった。Xboxコンテンツ売上は34%増。
二部門で予想の上限を上回る好決算だったが、株価は時間外で3.6%の下落。それでも時価総額は約2兆ドル。全体としては右肩上がりの拡大が続いている。