敵に回したら怖いタイプ
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スマホゲームなどを展開する「コロプラ」は4月21日、投資家向けに近況を開示。任天堂が損害賠償請求額を大幅に引き上げたことを明らかにした。
変更前の請求額は49.5億円(及び遅延損害金)。それが今回、約97億円と大きく増額された。コロプラ側は「任天堂の特許権を侵害する事実は一切無いものと確信」、正当性を主張していく方針だ。
経緯
事態が公になったのは2018年の初め。2016年9月に任天堂から申し入れがあり、1年以上にわたって話し合いを行った。コロプラ側の主張は受け入れられず、訴訟を提起される。
訴訟の内容は『白猫プロジェクト』に関するもの。スマホ画面上での操作方法に関連し5つの特許を侵害していると主張し、サービス提供の差し止めを求めていた。
『白猫プロジェクト』は2014年にリリース。当時のコロプラは絶好調で、今なお屋台骨の一つだ。
2020年10〜12月期におけるコロプラの売上高は86.3億円だったが、そのうちFY2014に開始したアプリは17.4億円。ここに含まれる代表タイトルが『白猫プロジェクト』である。
今回の増額は、訴訟提起後の「時間経過」などによるもの。コロプラには昨年末時点で587億円の現預金があるが、97億円は大きい。株価は約7%下落し、時価総額にしておよそ75億円分が吹き飛んだ。