2020年11月17日 07:18
Casper、苦戦
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米マットレスD2C企業のCasperが16日に発表した7〜9月期決算は、最終損益が1,586万ドルの赤字だった。COVID-19拡大による巣篭もり特需を得ることができなかった。

  • 売上は前年比3%減の1.2億ドル、営業損失は0.1億ドル
  • D2C売上が前年比11%減の8,990万ドルに
  • 小売パートナーシップ売上は28%増の3,360万ドル

Casper

サプライチェーンの逼迫

  • 売上原価率は45%まで改善、2020年3月発売の新たなマットレス製品の構成比が牽引
  • セールス&マーケティング費用も前年比で減少、マーケティング効率の向上が寄与したという
  • ヨーロッパ事業からの撤退など、コスト削減に向けた取組を推進中

CEOのフィリップ・クリムは「3Qはとても生産的だったが、残念ながら事業のポテンシャルを反映するものにはならなかった」と失望感をにじませた

ウェブサイトへのアクセス数は記録的なものになったというが、それにも関わらず売上は伸びなかった。株価は1日で15%下落となり、時価総額は2.5億ドルに。

苦戦の原因は、サプライチェーンの逼迫だという。足元では改善傾向で、4Qの売上は1.32-1.42億ドルを見込む。