2021年04月24日 08:00
巨象、再成長への道
Giphy

IBMは4月19日、2021年1〜3月期決算を発表。売上高はアナリスト予想を上回り、実に4四半期ぶりに増収基調へと転じた。

売上高は177.3億ドルとなり、前年比で0.9%の増収。前回決算で同じく6%減収だったのに比べると、大幅な回復である。売上高の通期予想は「増収」。前回と同様の開示だ。

IBM

牽引するのはクラウド領域だ。IBMのクラウド関連売上は前年比21%増の65億ドル。グループ全体の36%を占めるまでになった

アウトソーシングやサポート業務を受託する「Global Technology Services」は売上63.7億ドルをあげるが前年比1%減。同部門は「Kyndryl」という名前で年内にスピンアウトを予定している。

創業110年、クラウド化に本腰

新たに買収を発表した事業もある。

1月11日にはSalesforceのコンサルティング事業を営む「7Summits」を買収。かつての「巨象」も、今ではSalesforceと連携して顧客サービスを提供している。

複合クラウドに特化したコンサルティング会社「Taos」も買収。IBMは1911年6月16日に「CTR」の名前で創立。まもなく創業110年を迎える中、クラウド領域への対応を本格化している。