盛り上がる高額消費
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仏高級ブランドのLVMHグループは4月13日、2021年1〜3月期の売上高が前年比32%増の140億ユーロ(≒1兆8000億円)だったと発表した。
コロナ影響を受けていない2019年1〜3月期と比べても11%の増収。このところ株価は一本調子の上げが続き、時価総額は3096億ユーロ(≒40兆円)と欧州企業として最大だ。
地域別ではアジア(日本除く)が86%の大幅増収を記録。コロナからの立ち直りが早い中国で力強い消費が戻っている。ワクチン接種が急速に進むアメリカも23%増と好調だった。
商品別では主力の「ファッション・レザー」が45%増収。1月のティファニー買収の効果もあり、「時計・ジュエリー」の売上は2.4倍になった。
コロナ禍での株高を受け、富裕層は資産を増やしている。外食や旅行の制限も続く中、高級品へ支出が回りやすい環境にある。
評価が高まるのは他の高級ブランドも同様だ。GUCCIを手がける「Kering」や「Hermès」も足元で上場来高値を更新した。