YouTuber様様
Shutterstock
アパレルECを手がけるロコンドが4月14日、2021年2月期本決算を発表。コロナ禍のECシフトを追い風に、営業段階から黒字転換を果たした。
- 売上高は前年比19.8%増の103億円
- 営業損益は14億円の黒字(前年は0.8億円の赤字)
- 2022年2月期は、売上120〜125億円(前年比16.8〜21.7%増)、営業利益8.5〜15億円(同40.9%減〜4.3%増)を見込む
ロコンドは近年、YouTuberやインスタグラマーとのコラボ戦略を強化している。37ページある決算説明会資料のうち、12ページを使って各インフルエンサーとの取り組みに言及した。
昨年4月、YouTuberヒカル(敬称略)の手がけるアパレルブランド「ReZARD」とのコラボ商品を発売。第2弾などもあわせると同ブランドは10億円以上を売り上げたといい、ロコンドの通期売上の1割に相当する規模となった。
10月には元ジャニーズの赤西仁と錦戸亮が、ロコンドの新ブランド「NINE ADDICTION」の商品プロデュースを開始。2人がデザインや機能などを議論する様子をYouTubeで配信している。
こうした戦略が奏功し、若者の獲得が進む。既存会員のうち29歳以下の割合は12%だったが、昨年4月以降に獲得した新規会員では28%を占める。テレビ広告を抑えたことで、販管費は前年比3.8%減となった。