Intel(の牙城に)入ってる
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NVIDIAは12日、年次カンファレンス「GTC 2021」をオンラインで開催。非常に多くのニュースリリースを行った。その数、1日で35件。
内容は、ソニーとの協業から自動運転、量子コンピューティングに至るまで幅広い。NVIDIAの技術が次世代に不可欠なものであることをアピールするかのようだ。
データセンター向けCPU「Grace」
今回発表された中で、特に目玉と言えるのが『Grace』。NVIDIAにとって初となる、データセンター向けのCPUだ。
対象とするのは巨大なデータを扱うHPC(高性能コンピューティング)や、変数が1兆件を超えるような次世代の機械学習。名前の由来は、歴史に残る計算機科学者のグレース・ホッパーから。
あくまで「ニッチ向け」とするが、事実上インテルの牙城に攻め入ることになる。発表後、インテルの株価は一時5%以上値下がりし、NVIDIA株は5%以上高騰した。
売上予想の上限突破へ
あわせて発表されたのが、2021年2〜4月期における売上進捗だ。前回発表されたガイダンスの上限である53億ドルを突破するという強い見通しを示した。
各部門で需要が力強く、製品の供給を上回っている。在庫は「リーン」な状況だというが、今後は十分な供給を確保できる見込みだという。