2021年04月10日 08:00
これが私の生きる道
Shutterstock

ファーストリテイリングは4月8日、2020年9月〜2021年2月期決算を発表。北米や欧州での臨時休業を受け減収となったが、国内・中華圏事業の採算改善で大幅な増益を確保した。

  • 売上収益は前年比0.5%減の1兆2029億円
  • 営業利益は同22.9%増の1680億円
  • 3月の既存店売上高は前年同月比40.2%増

ファストリの業績

国内ユニクロ事業の営業利益は36.6%増の978億円と高成長。ネット限定商品の投入やアプリ会員向けの割引を増やし、 EC売上は40.5%増の738億円に拡大した。

海外ユニクロの営業利益は25.9%増の6790億円。コロナからの立ち直りが早い中華圏で、防寒衣料やスポーツウエアの販売が伸びた。

全体の営業利益率は13.9%と2.7ポイント上昇。商品に付けたICタグから得られるデータをもとに需要予測を強化、売れ筋を的確に投入し値引きを抑えた。

2021年8月期は、売上高で前年比9.5%増の2兆2100億円、営業利益で70.7%増の2550億円を見込む。それぞれ従来予想から100億円上方修正した。

決算会見した柳井正会長兼社長は 「グローバルに展開するしか生きる道はない」 と話し、引き続き中国を中心に出店攻勢を強める姿勢を示した