2021年04月10日 08:00
成長というか、爆増
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新規上場を間近に控える「Coinbase」が4月6日、2021年1〜3月期の業績概況を発表。暗号通貨市場の高騰にともなう好調が明らかになった。

四半期売上高はおよそ18億ドル。調整後EBITDAは11億ドルで、純利益は7.3〜8.0億ドルにのぼった。2020年通期での稼ぎをすでに上回っている

月間取引ユーザー数は610万人に急増(前四半期比で2.2倍)。認証済みユーザーは5,600万人に拡大した。

Coinbase

取引額は3,350億ドル。プラットフォーム上の資産高は2,230億ドルで、暗号通貨市場全体の11.3%を占める。そのうち1,220億ドルは機関によるもの。

業績は市場に連動するため予測が難しいが、Coinbaseは社内計画と一貫したものを開示することで透明性を担保する方針。それは高中低の大きく三つのシナリオからなる。

「高」シナリオでは、MTU(月間取引ユーザー数)を平均700万人と仮定。「中」では550万人、「低」では400万人を見込む。

アームストロングCEOは自社の可能性について「より多くの人がクリプト経済に参加すること」とする。暗号通貨全体の時価総額は2兆ドルにのぼり、その55%はビットコインだ。現代はEC産業の1990年代後半に相当するとアピールした。