BTS×ジャスティン・ビーバー
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人気K-POPアーティスト「BTS(防弾少年団)」を抱える韓国企業HYBE(旧Big Hit Entertainment)が、米総合メディアグループ「イサカ・ホールディングス」を買収すると発表した。10億5000万ドルで全株式を取得する。
イサカHDはジャスティン・ビーバーやアリアナ・グランデといった世界的な人気歌手が所属する有力事務所を運営する。 買収を通じ、HYBEは所属アーティストの世界進出を進めたい考えだ。
HYBEの創業は2005年。作曲家のバン・シヒョクがJYPエンターテインメントから独立して設立。2020年10月には韓国取引所に上場した。
業績は右肩上がりで成長が続く。2020年度の売上高は前年比35.6%増の7963億ウォン(≒780億円)、営業利益は47.4%増の1455億ウォン(≒140億円)だった。
コロナ禍でコンサート収入がほとんど無くなった一方、アルバムの販売額が前年比3倍の3206億ウォン(≒320億円)に増えた。 物販や広告、ファンクラブなどによる収入も大幅に伸びている。
これまでSource MusicやPledis Entertainmentなど韓国の音楽事務所の株式を取得してきた。今回初めて米事務所を傘下に入れ、世界での存在感も高めていく。バン・シヒョクCEOは 「この提携が生み出す音楽業界の新たなパラダイムに期待してほしい」 とコメントした。