なんとか過去最高
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EVメーカー大手「Tesla」は4月2日、2020年1〜3月期の新車販売台数を発表。総販売台数は前年比2.1倍の18万4,800台だった。
自動車産業は今、世界的な半導体不足に直面している。多くのメーカーが生産量を縮小するなか過去最高を更新した。
牽引したのは量産型の「Model 3 / Y」だ。前年比2.4倍の18万2,780台に大きく拡大。プレミアム価格帯の「Model S / X」は販売台数が2,020台、生産台数は0台だった。
地域毎の内訳は開示していないが「中国でのモデルYが好評」。2019年末より生産を始めた上海工場のフル稼働を目指しているところだ。
3月には中国当局が国家安全保障上の理由でテスラの軍事利用を制限するなど懸念もある。今年はテキサス州とドイツのベルリン郊外に建設中の工場も稼働する予定だ。
競争は激化する一方だ。フォードやフォルクスワーゲンといったメーカーは電気自動車の販売に向け本格化し、中国でもNIOなどの国内企業が急成長を見せる。そして、市場でのTeslaに対する期待はあまりに大きい。