モバイル事業から撤退
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韓国のLGエレクトロニクスは5日、携帯電話事業からの撤退を発表。成長領域に集中しなおすことを宣言した。
LGはモバイル端末の販売が「信じられないほど競争が激しい」と説明。より成長が期待できる領域にリソースを振り直すことの合理性をアピールした。
モバイル事業からの撤退は、7月31日までに完了する予定(在庫は一部残る可能性)。今後も「6G」などモバイル関連技術への取り組みは継続する。
LGの損益構成をみると、一番の稼ぎ頭が「家電・空調」。年間の売上高はおよそ2.2兆円、営業利益は約2,300億円にのぼる。モバイル事業は売上が小さく、営業赤字が続いていた。
今後の注力点について、電気自動車の部品製造やスマートホーム、ロボット、人工知能、B2Bソリューションといった領域を挙げる。
LGのモバイル事業は米国で第3位のシェア(10%)を有していた。撤退により、Appleとサムスンという二大プレイヤーの寡占度が増すことになりそうだ。