未来を見据えて
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3月29日、Visaは主要な決済ネットワークとして初めて暗号通貨の受け入れを始める方針を発表した。
対象となるのは米ドルと連動するステーブルコイン「USD Coin(USDC)」。Ethereumブロックチェーン上でのVisaの決済に使われる。協業する「Crypto.com」と検証を進めるほか、今年の後半までに他パートナーへの提供も計画する。
デジタル通貨の受け入れは、Visaが掲げる「ネットワークのネットワーク」戦略において重要なステップとなる。自社のネットワークを超え、あらゆるお金の動きを内包する戦略だ。
Visaのネットワークは巨大だ。毎日何十億ドルという金額が、何千という機関、200を超える国、160もの通貨でやりとりされる。
先述した「Crypto.com」に加え、初となる政府認可取得済みのデジタル資産銀行「Anchorage」とも協業。将来的には中央政府によるデジタル通貨(CBDC)のサポートも見据える。
Crypto.comとは?
Crypto.comはユーザー数1,000万人を上回る暗号通貨プラットフォーム。連携するVisaデビットカードを使うと、最大8%のキャッシュバックを受けられる。
元は「Monaco」として2017年よりVisaデビットカードを提供してきた。2018年にCrypto.comドメインを購入、名称を変更したという経緯がある。