2021年03月30日 07:00
メイプルストーリーは今も人気
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オンラインゲームのネクソンは3月29日、2020年12月末までに国内外のゲーム・玩具大手4社の株式を合計で約1130億円分取得していると明らかにした

  • バンダイナムコホールディングス株を約300億円分
  • コナミホールディングス株を約200億円分
  • セガサミーホールディングス株を約90億円分
  • 米玩具メーカーのハズブロ株を約540億円分

低金利下での現金の有効活用を目的としているが、今後各社の保有する知的財産(IP)を用いた協業の可能性もある。

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背景にあるのは好調な業績だ。2020年度の売上高は前年比17.9%増の2930億円と過去最高。営業キャッシュフローは1376億円のプラスで、現預金は2525億円に積み上がっていた。

ネクソンは 新作のローンチに固執しない 方針を掲げる。ファンの多い優良コンテンツに集中投資し、新作が不発に終わるリスクなどを避けつつ高収益を実現する。

主力の韓国事業の売上高は前年比83.7%増の1650億円。けん引したのはアラド戦記やメイプルストーリーといった往年の名作。それぞれ2005年、2003年に配信を開始したにも関わらず、増収率は55%、98%と高い成長を見せた。 メイプルストーリーの登録ユーザー数は韓国人口の45%に相当する。

2020年10月には日経平均の構成銘柄に採用された。このところ株価は上場来高値の更新が続き、5年前から4倍の水準にまで上昇している。