インドから世界へ
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コロナワクチンの製造で、今インドが熱い視線を向けられている。
インドはコロナ前から世界のワクチンの最大60%を生産していた。コロナワクチンでも製造の要を担っており、2021年末までに製造するワクチンは累計31億回。アメリカについで世界2位の製造量を見込む。
インドのワクチン製造には、日本も関わっている。
日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国は3月12日、インド太平洋地域の途上国へコロナワクチン10億回分供給を進める共同声明を発表。インドでの増産や各国での輸送網整備支援を目的に、合わせて2億ドル以上を拠出する。
世界最大のワクチン製造量を誇る「インド血清研究所(Serum Institute of India)」では、4月末から5月初旬までに月の生産量をさらに4,000〜5,000万回増やす予定。インド国内では1月より段階的な予防接種が始まっており、国内にワクチンを供給しつつ、海外向けの製造を並行して進める。