トヨタなどが出資する「Momenta」
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自動運転技術を開発する中国企業「Momenta」が19日、トヨタ等から5億ドルを調達したことを発表。投資元にはダイムラーやテマセク、テンセントも名を連ねる。
創業者のCao Xudong氏は元マイクロソフトの研究者。大きな波が実業界に訪れると考え、2015年にAIスタートアップ「SenseTime」に入社した。
SenseTime(商汤科技)は世界で最も価値の大きなAIスタートアップと言われてきた。2018年にはソフトバンクも出資、直近の評価額は120億ドルと言われる。
Xudong氏はSenseTimeで研究部門をゼロから100人規模に育てた。新たな挑戦を求めて2016年にMomentaを設立。それから2年で評価額10億ドルに達した。
Momentaは自動車を作らず、自動運転を実現する技術の開発に徹する。テスラの台頭もあり、大手自動車メーカーからの引き合いが強まる。
技術競争は激しい。ライバルのPony.ai(評価額53億ドル)にはトヨタも出資した。5億ドル超を集めたWeRideなどのプレイヤーも中国にはいる。
2021年末までに複数の顧客がMomentaの技術を使う車両の大量生産を始め、2024-2025年までには、何百万台という車両に搭載される可能性があるという。