『ふわっち』運営のjig.jp、業績堅調も株価は低迷。『ぺコッター』買収で長期的には多角化も狙う
ライブ配信アプリ『ふわっち』を手がけるjig.jpが、株式市場における評価の低迷にあえいでいる。
Webサービスを手がける企業として、jig.jpの来歴は珍しい。2003年に新宿で設立され、携帯電話向けブラウザなどを手がけていたが、2013年に福井県鯖江市へと移転。2015年にリリースした『ふわっち』がヒットし、2022年には鯖江市で立派な自社ビルを建てた。
鯖江市にあるのは「本店」だが、東京本社は2013年以来渋谷区においている。本店は「開発センター」という位置付けで、地元を含む高専出身者をエンジニアとして雇用するのが大きな目的である。
業績は堅調そのもので、2025年3月期には売上135億円を見込む。各段階利益は前年と横ばいだが、経常利益で18.3億円を予想。執筆時点における時価総額は119億円。株価収益率は9.8倍となる。
黒字成長中のインターネット企業としては、かなり評価の渋い状況だ。今回は、そんなjig.jpの現状と今後の成長戦略について開示された資料をもとに紐解く。