米ベッドバス&ビヨンド破綻へ?その栄枯盛衰と危機を招いた経営判断を辿る
Bed Bath & Beyond Inc.

米国の小売チェーン、ベッドバス&ビヨンド(Bed Bath & Beyond)が危機的状況に陥っている。かつて優良銘柄として知られた、米国を代表する”カテゴリーキラー”の一つだ。

カテゴリーキラーとは一般に、ある特定分野に集中し、品揃えや価格優位性を実現する「大型専門店」のこと。米国ではホームセンター首位「ホームデポ」のほか、玩具店として人気を博した「トイザラス」も代表例とされる。

ベッドバス&ビヨンドは、かつて株式市場で注目を集める人気銘柄だった。1992年の新規上場から2014年にピークを迎えるまで、株価は70倍以上に拡大。アメリカンドリームを体現した企業の一つと言える。

そんな同社が、なぜ破綻間近と言われるまで経営状態を悪化させてしまったのだろうか。よく言われるのは「Eコマースの台頭に負けた」という論だが、経緯を紐解くと、それだけではない経営上の様々な失敗があった。

かつて成功を謳歌した「カテゴリーキラー」

そもそも日本には、ベッドバス&ビヨンド(以下ベッドバス社)という会社について馴染みがない方も多いだろう。そこで、まずは同社の略歴について簡単に紹介しよう。

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