東証の新規上場、10月は6社が承認 各社の事業内容をまとめて紹介

2022年10月に合計6社が、東京証券取引所での新規上場を承認された。

承認されたのはPOPER(ポパー)、ベースフード、ティムス、tripla(トリプラ)、ウェルプレイド・ライゼスト、サイフューズ。いずれもグロース市場への上場となる。

今回の記事では、各社の事業内容や足元の状況を紹介する。

・POPER(5134)

2015年設立のPOPER(ポパー、東京都中央区)は、教育事業者の業務効率化や保護者とのコミュニケーションを強化するSaaS型業務管理プラットフォーム「Comiru」を提供する。

サービスの収益モデルは、サービス導入時の初期費用と生徒数に応じた月額費用で構成される。料金プランはFREE(無料)、BASIC(初期費用3万円、月300円/生徒)、PRO(初期費用相談、月500円/生徒)の3つ。

デジタルツールを初めて導入する教育事業者向けのFREEプランでは、Web申込み(エントリーフォーム)の作成、見込み顧客管理、口コミ収集・掲載などの生徒集客機能が利用できる。

PROプランでは大手教育事業者向けに基幹システムの機能を提供。在籍生徒・契約情報、問い合わせ数や退塾数など多岐に渡るデータを一元管理することが可能だ。

そのほか、オンライン授業や自宅学習の生徒をサポート「ComiruAir」や講師や従業員のシフトの調整、給与などを管理する「ComiruHR」も展開する。

有価証券報告書によると、2021年10月期の売上高は4億4200万円、経常損益は1億8100万円の赤字だった。2022年10月期3Qの有料契約企業数は1109社、ARR(年間経常収益)は6億6200万円となっている。

11月15日にグロース市場への上場を予定する。上場時の発行済株式総数は約378万株、想定価格は630円。想定時価総額は約23.8億円となる。

・ベースフード(2936)

2016年設立のベースフード(東京都目黒区)は完全栄養食の開発と販売を行うフードテック企業だ。1食で1日に必要な栄養素の3分の1を摂ることができる「BASE FOOD」シリーズを展開する。

2017年に「BASE PASTA」を発売し、パン製品の「BASE BREAD」、クッキーの「BASE Cookies」などにラインアップの幅を広げている。6月時点のシリーズ累計販売数は5000万袋を超えている。

同社は自社EC、Amazonなど他社EC、卸売の3つのチャネルで商品を販売する。自社ECでは4週間に1回の頻度で配送されるサブスクリプションモデルを展開。8月時点のサブスク会員数は約13万8000人、継続率は93.2%となっている。

卸売では卸業者を経由してコンビニやドラッグストア、スポーツジムなどで「BASE BREAD」と「BASE Cookies」を販売する。8月時点での展開店舗数は約1万8000店舗。

今後は海外での商品展開も目指していく。5月から香港の他社ECプラットフォームで一部商品をテスト販売しており、この結果も踏まえながら2023年以降に中国への進出を目指す。

有価証券報告書によると、2022年2月期の売上高は55億4500万円、経常損益は4億6000万円の赤字だった。

11月15日にグロース市場への上場を予定する。上場時の発行済株式総数は約5087万株、想定価格は950円。想定時価総額は約483.3億円となる。

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