新規事業を相次ぎ展開、プラザクリエイト新社長が狙う「カメレオン企業」への進化
プラザホールディングス

写真印刷店「パレットプラザ」などを運営するプラザクリエイト本社が、サービスの多角化を進めている。これまでに、木製パズルを使ったDIYキット「つくるんです」やオンライン会議向け個室の「One-Bo」、グランピング施設「アルプスBASE」などの新規事業を矢継ぎ早に打ち出してきた。

同社は祖業の写真関連事業に加え、ソフトバンクなどのキャリアショップを主に展開する。ただニーズの変化やコロナ禍、携帯利用サイクルの長期化などの影響を受けいずれの事業も苦戦が続いている。

こうした状況を打開するために注力するのが、新サービスを生み出す「ソウゾウ事業」だ。 旗振り役となっているのは、7月に社長に就任した新谷隼人氏。2019年に創業者である大島康広・前社長に招聘され、新規事業の創出をリードしてきた。

同社は今後を「第二の創業期」と位置づける。次なる収益の柱の創出と環境の変化への耐性をつけるため、年3〜4つの新規サービスを開発していく方針だ。新谷社長は「その時代に合わせて成長できる『カメレオン』のように臨機応変な会社を目指す」と意気込む。

事業開発の方向性や今後の展望を新谷社長に聞いた。

「イメージング事業」と「モバイル事業」を展開

同社はパレットプラザなど「イメージング事業」と携帯キャリアショップの「モバイル事業」を主力として展開する。双方を合わせた実店舗数は、足元で約360店。

2022年3月期の売上高は前年比5%増の217億円、営業利益は62%減の1億1500万円だった。 イメージング事業(ソウゾウ事業もここに含まれる)の売上高は26%減の37億8300万円。コロナ禍で実店舗への客足が遠のいていることに加え、数年前から実施している直営店のフランチャイズ転換の影響もあった。

全体売上の8割程度を占めるモバイル事業は、売上高が15%増の179億3500万円。店舗外での販売イベントを促進などにより販売台数は積み上げられたものの、サブブランドの割合増加により一台あたりの利益が減少し、営業利益は61%減の4億円に落ち込んでいる。

続きを読むには

Strainerプレミアムに
ご登録いただく必要があります。

初回30日間無料体験実施中!

無料で続きを読む
または
ログイン