「記憶」がお金になる世界目指す モノグサ竹内孝太朗CEOインタビュー

「あの人は記憶力がいい」「私は記憶力が悪い」--そんな言葉を使ったことはないだろうか。

記憶力の高さは一種の才能であると思われがちだ。しかし、記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」を提供するモノグサ代表取締役CEOの竹内孝太朗氏は、こう豪語する。

記憶というものは、空気を吸うようなもの。空気を吸うのに才能はいらない。肺活量を増やすように、努力をしたり、お金をかけたりすることで何とかできるものです」

要するに、「記憶力」というものは天賦の才ではなく、テクノロジーで向上させることができる。そのツールが「Monoxer」であるというわけだ。

「Monoxer」はリアルタイムの学習内容解析や知識の定着度合いを可視化し、その情報を基に出題する問題の難易度・頻度を自動で最適化するという仕組みを構築している。開発を推進するのは、GoogleでAndroidの開発に携わった経歴を持つ代表取締役CTOの畔柳圭佑氏だ。

「Monoxer」イメージ図

それまで存在しなかった「記憶の定着」は市場を創り始めた。「Monoxer」は教育現場での利用が急拡大中だ。学習塾を皮切りに、予備校、学校にも進出し、現在は4000以上の教室で利用されている。公立小学校の利用事例も出始めており、潜在市場は大きい。

2021年12月には、グローバル・ブレインを新たにリード投資家に迎え、シリーズBラウンドにて18.1億円の資金調達を行った。教育業界のICT活用は加速しており、投資家からの注目度は高い。

とはいえ、市場がなかった「記憶」のマネタイズはどのように行われたのか。また、拡大の余地とは。ビジネスモデルに加え、描いている将来像を竹内氏に聞いた。

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