5月15日、ドナルド・トランプ米大統領が米国企業が非米国企業の通信機器使用を禁止する大統領令に署名をしたことが発表されました。
この政府の意向により、Googleはファーウェイ製スマホ向けのOS(オペレーティングシステム)であるAndroidの新規ライセンスの停止を検討していることがわかりました。
世間を賑わせている中国の大手IT企業「ファーウェイ(華為技術有限公司)」ですが、未上場企業であるため確かな情報は出回っていません。
今回はそんな謎に包まれた巨大IT企業「ファーウェイ」の歴史と業績についてまとめていきたいと思います。
ファーウェイの創業者は任正非(レン・ツェンフェイ)氏で、彼は1944年10月に中国の貴州省鎮寧県で誕生しました。
レンの祖父はハム造職人。祖父が造るハムは美味しいと評判になり、レンの祖父は商売人として成功。
レンの父親は祖父の影響でかなり裕福な少年時代をおくったようです。
そんな裕福な家庭で育ったレンの父親は勉学に精を出し、北京の大学に進学。
当時、村で最初の大学生だったこともあって、科挙試験(1300年間にわたって行われた中国の難関官僚登用試験)に合格した人のようにもてはやされました。
その後、彼は大学の経済学部に進学。そこで中国共産主義青年団に入団し、抗日救国運動に情熱をそそぎました。
しかし在学中に両親(レンの祖父母)が病死。大学に行くことができなくなったレンの父は、仕方なく退学することになったのです。
大学を退学した後は、浙江省の水産大学や農業学校の講師を歴任。そして1944年に誕生したのが、後のファーウェイ創業者「任正非(レン・ツェンフェイ)」だったのです。
レンは博学な父親を見習い、成績はずっとトップクラス。当時読んでいたギリシア神話「ヘラクレス」の影響を受け、いつか自分もヘラクレスのように大きなことを成し遂げたいと思ったのでした。