ドイツ発のホテル検索サイト「トリバゴ」はホテル業界のGoogleになれるか?
今回は、コマーシャルですっかり有名になった「トリバゴ」について取り上げます。
トリバゴのアイデアは2005年、ドイツ・デュッセルドルフの大学院生だったRolf Schrömgens、Peter Vinnemeier、Stephan Stubnerの3人によって生まれました。
2006年にはドイツでサービスを開始し、ホテルの価格比較サイトというコンセプトも早くから固まっていたようです。
2008年までに140万ユーロ(2億円弱)の出資を集め、2009年にはドイツとスペインで最初のテレビコマーシャルを開始。
2010年には Insight Venture Partnersが4250万ユーロ(50億円強)を出資して株式の27.3%を取得すると、2012年にアメリカ、2013年にはアジアでもサービスを開始します。
2013年には世界最大の航空券予約サービスを展開する「Expedia」が株式の62%を創業メンバー以外の全ての既存投資家から買い取り子会社化(創業メンバーからも買い取っています)。
2016年にはナスダックへの株式上場も果たしています。
過去3年間の業績推移です。
売上成長率は2年連続で50%以上と極めて高くなっています。まだ営業赤字で利益は出していませんが、この成長を考えるとそれほど派手な大赤字ではありません。
本エントリでは、トリバゴの事業構造と決算数値についてまとめてみたいと思います。この会社もとてもユニークです。
トリバゴが展開する事業はとてもシンプルで「ホテルを探している人がホテルの比較検索を行うことができる」というものです。